なぜ歩くためのデイサービスを始めるのか

今回は私がデイサービスを始めようと決意するに至った経緯について。

コンセプトページでも簡単に書かせてもらっていますが、根っこの部分はもっと色々ありました。

まず、前提としてですが、臨床を10数年過ごしてきた中で、『自分で事業をする!!』

なんてことは1ミリも考えていませんでした。

これまでの経歴
目次

キッカケ〜Part1〜

理学療法士になって8年ほどが経った頃でしょうか。地元に暮らす祖母の妹が行っているサロンに招待され、健康をテーマに講和をさせていただく機会がありました。

親類ということもあり、祖母の交流関係から(おばあちゃんっ子でした)昔から交流があった方も多く、サロンに参加されている方の中にも小さい頃から顔を知っている方も多くみえました。

みんな昔からいつも元気で、笑顔で、ポジティブで、自分にとって老いや病とは無縁の人たち、という印象だったんです。その時までは。

ですがその講話(痛みと運動の関係性について?をお話させてもらったような…うろ覚えです(^^;; )の中で、初めて身近な人たちにも身体的不調があったり、病を抱えていたり、不安なことがあったりという現実に触れました。

当たり前なんですが、自分が知らないだけで、身近な人たちもいろんな身体的不安を抱えて生活していたんです。

こういったことを背景に悶々と考える日が続きました。

そもそもリハビリって何だろう?

様々な部署を経験させていただき、その当時からリハビリテーションの限界(医師の指示の下に行われるものがリハビリテーションと定義され、改善の見込みに根拠がないと判断される時期になるとリハビテーションは打ち切られます。社会保険制度上、これは致し方ないことであり、むしろリハビリテーションが永続的に提供されることは健全ではないと言えます)を感じることが増えていました。

そう感じていたこともあり、退院後の支援をしていきたいと思い、事業管理者として通所リハビリを開設させていただきました。今思えば、いつか自分で事業を始める時のための実践経験が積みたいと潜在的に思っていたのかもしれません。

もともと母体がしっかりしている法人というところもあり、事業は半年程度で軌道に乗り、自分が希望していた退院後の支援にしっかり関わらせていただけるようになりました。入院ではできなかった退院後の継続的な支援や、外来ではできなかった自宅に訪問しての支援など、介護保険分野だからこそできる可能性を実感し、充実した介入が行えることが嬉しかったです。しかしここでもリハビリテーションは終わらせなければいけないもの、ということを改めて認識することになります。介護報酬においても、6ヶ月以上(要支援の方は1年)の通所リハビリ継続は減算!の流れがより顕著になってくるのです。

そもそもrehabilitation(リハビリテーション)とは、「再び」を意味する re 、「適する」を意味する habilis 、動詞にくっついて「状態」を意味する名詞に変化させる ~ation が組み合わさった単語です。直訳すると

「(人が)再び適する状態になる」

ことを示しています。

そして、ここでの「適する」とは社会生活を営むための適する状態」という解釈になります。

私の個人的な見解ですが、要介護認定を受ける年代の方々が『適する状態』を維持するには継続的な支援が必須だと考えています。加齢に伴う活動範囲の狭小化と、それに伴う筋萎縮の影響は以前の投稿で書かせてもらった通りです。

個人的な見解としては、リハビリテーションサービスは受けられるなら、みんな受けられた方が良いです。

キッカケ〜Part2〜

そんなこんなで制度の中での葛藤と、地元貢献に対する燻った想いを抱えながら臨床を重ねていく中で、地元貢献に対する想いが強まる、決定的な出来事が流行することになります。

そう、新型コロナウィルス感染症の流行です。

私自身、医療現場で働く身でしたので、様々なケースのコロナ患者さんに関わらせていただきました。

コロナ由来とされる脳血管疾患患者や、呼吸機能不全患者、さらには後遺症としての脱毛症や倦怠感など、症状は多岐にわたります。

もちろん目の前の患者さんに誠心誠意介入させていただくのですが、その中でこんな想いを抱くようになりました。

“自分が昔から面倒を見てもらってきた人たちが、いざリハビリテーションが必要となった時、自分は何もできないのか”

“みんないつか死んでしまう。その時になって気づいたんじゃ遅いんじゃないか”

“今その人の助けになれるなら、今動くべきなんじゃないか”

地域に貢献したいと考えるようになったキッカケでした。

デイサービス開設へ

そう想うようになり、地元で働くことを意識するようになりました。

そうは言っても、これまで勤めてきた法人もとても大切な場所です。そんなシンプルに決めることは出来ませんでした。

そんな時に社長から

“デイサービスをやってみないか?”

と声をかけてもらい、初めて“自分の想いを形にしたい”と思うようになりました。

私がデイサービスを始めようと決意したキッカケは以上になります。

お世話になった地域で、目の前の人の力になりたい といのが根幹にあります。

正直なところ、手段はデイサービスじゃなくても良かったと思います。ただ、自分にできることを考えたときに、理学療法士としての知識やスキルがあって、それを活かすことができるのはデイサービスだという確信がありました。

私はデイサービスという場所を通じて、地域の皆さんが地域で最期まで活きていけるお手伝いをしたいと思っています。

まだまだ想い一辺倒の事業所ではありますが、よろしくお願いいたします。

リアクラでは科学的根拠に基づいてお一人お一人に適した機能訓練を提供し、利用者様が活き活きと生きる人生の実現をお手伝いさせていただきます!興味がある方はコメントやお問い合わせからご連絡ください!お待ちしております!

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